のどの病気の症状・処置・処方・生活上の注意 |
■口内炎
症状:舌がしみる
処置:軟膏塗布(ぬり方御指導します)
処方:軟膏処方、うがい薬(消炎剤)
生活上の注意:年に何回も繰り返す場合にはお伝えください。対応方法を御指導します。
■急性咽頭炎・急性扁桃炎・溶連菌感染症
症状:のどの痛み、のどのはれ、発熱、扁桃に白いポツポツとした膿栓がつくが、徐々に広がる。関節痛。
検査:溶連菌の迅速検査、尿検査
処方:抗生物質や消炎酵素剤の内服、ヨード液などのうがい薬
生活上の注意:溶連菌が出た場合は抗生物質を途中で止めずに10日間等必ず全量飲み終わってください。溶連菌に対しての抗生物質を飲み始めてから24時間は登園等はできません(周りにうつるので)。安静、水分栄養補給、ヨード液などでのうがいをする。
■風邪
症状:のどの痛み、のどのはれ、発熱
処方:かぜ薬(抗生物質ではありません)、うがい薬、38℃以上あれば安全な解熱鎮痛薬
生活上の注意:安静、水分栄養補給、うがいをする。
■インフルエンザ
症状:発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、消化器症状
検査:インフルエンザの迅速検査
生活上の注意:発症から48時間以内に治療を開始する必要があります。予防として症状を軽くすることのできる予防接種とうがい、手洗い、マスクがあります。休みを要する期間―大人は発症の翌日から数えて5日を経過し、かつ解熱後2日まで、幼小児は発症の翌日から数えて5日を経過し、かつ解熱後3日までです。
■慢性咽頭炎、舌痛症
症状:のどの違和感、舌痛症では舌の痛み
処方:消炎酵素剤の内服と消炎剤のうがい、人工唾液
誘因:アデノイド増殖症、慢性副鼻腔炎、鼻茸、糖尿病
生活上の注意:ストレス、疲労、タバコ、睡眠不足を避けて慢性咽頭炎が急性増悪するのを避ける。規則正しい生活と消炎剤や紅茶、緑茶のうがい。イソジンでの3週間以上のうがいは好ましくありません。
■習慣性扁桃炎
対応:年に4~5回高い熱を出して学校や仕事を休む場合は手術となりますので、大学病院等を御紹介致します。
処方:抗生物質の内服、消炎酵素剤、うがい薬
■扁桃肥大、アデノイド増殖症
症状:いびき、口呼吸、呼吸が止まる(寝ている間)
対処:手術が必要なサイズの時は、大学病院等を御紹介させて頂きます。寝ている時、呼吸が止まっている等あれば教えて下さい。
■扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍、咽後膿瘍
症状:のどが腫れる、のどが痛い、口が開きにくい、発熱
処方:抗生物質と消炎酵素剤の内服、ごく短期間のステロイドの内服
生活上の注意:のどの腫れがひどく呼吸が苦しい感じがしたら、入院できる大学病院等を御受診ください。その際、過去の抗生物質等がわかるお薬手帳等をお持ちください。
■急性声門下喉頭炎(仮声クループ)
症状:1~3歳児に多く、風邪から移行し、ヒューヒューという呼吸音、ケンケンという犬吠様の咳、声がれ、横になれず、座って息をしている
処置:ネブライザー吸入(ステロイド)
処方:ステロイドの短期処方や、気管支拡張剤の内服
生活上の注意:改善が乏しい場合、大学病院等を御紹介いたします。
■慢性喉頭炎
症状:声がれ、長く話しにくい、高い声が出ない
原因:声の酷使、タバコ、大気汚染、口呼吸、慢性副鼻腔炎
処置:ネブライザー吸入
処方:消炎酵素剤の内服、うがい、原因疾患があればその処方
生活上の注意:声がかれたら元に戻るまではあまり話をしない。
■声帯ポリープ
症状:声がれ、高い声が出にくい
原因:声の酷使、タバコ、大気汚染、慢性副鼻腔炎など
処置:ネブライザー吸入
処方:消炎酵素剤の内服、うがい
生活上の注意:声がれが治るまで出来るだけ話をしない。改善がなければ手術の為の大学病院等を御紹介させて頂きます。
■気管支喘息
症状―呼吸が苦しい、咳、のどの違和感
処置:ネブライザー吸入
検査:ピークフローメーターでの検査
処方:気管支拡張薬、ロイコトリエン拮抗薬、ステロイド等の吸入薬、場合によりごく短期のステロイド内服処方
生活上の注意:吸入薬の吸い方を御指導します。